ここ数年、ファッションを形容する言葉の一つに「いなたい」という物があります。
90年代の古着が若者を中心に注目され、当時をリアルタイムで過ごした自分のような30代・40代の大人たちは懐かく思い、それらを着る。体型が緩くなりがちな中年層にとって、90’sファッションのリラックス感のあるオーバーサイズは袖を通しやすく、若者たちの目にはそのサイズ感が新鮮に映る。
という訳で90’sファッションが世間に浸透するのが早かったのも、ごく自然な流れなのだと思います。
冒頭の「いなたい」という言葉は、本来は「田舎くさい、泥臭い、垢抜けない、素朴な」といった、どちらかと言えばネガティブな意味合いを持つ俗語であります。
しかし近年では「いなたい」という言葉はネガティブな意味合いではなく、褒め言葉とはいかずとも、どこかクールな印象を思わせる言葉になってきています。
自分の解釈としては、ストレートなカッコよさとはまた違ったカッコよさを表現していると捉えています。キメキメの服装よりも、少し野暮ったさがある方が、こなれた感じが出てカッコ良いような気がします。音楽で言うと、テクニカル系よりもヘタウマでも深みのある方が味があって良い・・・というような感じ(笑)
何を着ても野暮ったいじゃないかと言われればそれまでですが・・・、個人的にいなたさを感じられる服装をしてみました。
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・・・・というのは大嘘で、普通に好きな物を合わせてみたら、「何かちょっといなたくね?」となった次第であります。
そうです、書くネタがなかったのです。
ネタが無いので、詳細を適当にご紹介。
リアム・ギャラガーよろしくなシャツONプルオーバー
本家の着こなし
リアム・ギャラガーよろしく(2回目)なシャツONスウェット
破天荒なイメージのリアムですが、ラフなスウェットの中にもキッチリとシャツを合わせる所は、やはり英国人なんだなと思わされます(どの辺が?)
ちなみにこの格好をする時も頭の中でwonderwallが流れます。
マフラー
とても暖かく、着こなしのアクセントにもなるので、最近はほぼ毎日使っています。薄着でもこれさえあれば冬っぽくなるので重宝しています。
アメカジの定番、ダナー
これはシューレースをVINCENT SHOELACEの物に交換しています。デフォルトの物よりヴィンテージ感と暖かみが出ているような気がします。
ウインドブレーカーは700fillで、コーデュロイパンツはシルバータブの物です。痩せてからウエストに余裕ができたので、数年ぶりに穿いてみました。コーデュロイは太さに関わらずユルい雰囲気が出て大好きです。
結局「いなたい」の意味はよく分かりませんが、いなたさをカッコよさに昇華できる様な男になりたいと思ったり思わなかったりの今日この頃です。
まだまだ寒い日が続きますが、いなたく元気に過ごしていきましょう!!(意味不明)